そもそも土地は誰のもの?(地鎮祭について)
今週は地鎮祭の奉仕がありました。
炎天下の暑さに耐え、汗だくで一生懸命に参列する施主様や施工様を見て「カリギヌアツイ...」といつも一人呟く自分が恥ずかしくなりました。
家屋の新築にあたっては必ず地鎮祭が行われます。地鎮祭は日本の国土のあらゆる場所に神様がいらっしゃるという考えから起こったものです。地鎮祭でお祀りする神様は国土の守護神である大地主神(おおとこぬしのかみ)と、その地域の神様である産土神(うぶすなのかみ)と、またその土地の神々である「此の地を宇志波伎坐(うしはきます)大神等」です。このような神様たちに工事の無事安全と土地の平安堅固を願っています。
地鎮祭では四隅に葉つきの竹を立て注連縄を張り巡らして、神職によるお祓いを執り行います。このお祭りによって土地の神様からその土地の使用を許されることになります。
地鎮祭を行うまでは土地は神様のものであり、我々はそこへ後から来て住むことになります。土地の神様に敬意を払い使用の許しを得て、工事の安全と生活の平安を祈ることは、自然崇拝・祖先崇拝を重要としてきた日本人の伝統であります。