瀧神社の社務日誌

神社や神話にまつわる話を中心に更新中!

2023年4月

卯月です! 四月にタイミングを合わせるかのように境内の桜が満開になっております。 大神様の大御心を頂きまして、皆様の今年度が実り多きものとなりますことをお祈り申し上げます。

塩について

お清めに塩を用いることは日本の宗教的習俗であり、海水を意味する「潮」とも通じて様々な風習があります。 古くは記紀の神話に、黄泉の国から戻った伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が身体についた穢(ケガレ)を祓うため、海水で禊祓(みそぎはらい)を行ったことが…

絵馬について

皆様が神社を参拝するとき、境内のどこかに絵馬が多くかかっているのを見かけるかと思います。現在では絵馬には祈願内容を記入して奉納しますが、これは元々は神様に本物の馬を供えていたことに由来します。 古くは『常陸国風土記』『続日本紀』などに、祈雨…

鳥居について

神社にお参りをするとき、まず目に入るのが鳥居です。鳥居は神社の神聖さを象徴する建造物といえます。神社の内と外を分ける境に立てられ、鳥居の内側は神様がお鎮まりになる御神域として尊ばれます。 鳥居の起源ついては諸説あり、その一つとされているのが…

玉串について

玉串は神前にお供えするものとして、神饌と同様の意味があると考えられています。神饌と異なるのは、玉串は拝礼によって自らの気持ちをこめて供え、お参りするということです。玉串は祭典の中で捧げて拝礼することから格別な意味を有するものであります。 玉…

お賽銭について

今はもうすっかり散ってしまいましたが、今年の桜です。 お賽銭の起源には諸説あります。現在神社でのお参りの際は、お賽銭箱に金銭をお供えしますが、このように金銭をお供えるすることが一般的になったのは古いことではありません。 もともと御神前には、…

中今とは

神道には「中今」という考え方があります。 「中今」は古くは『続日本紀(しょくにほんき)』の宣命に記され、後に本居宣長が「今をいふ也(中略)盛(さか)りなる真ん中の世とほめたる心ばへ有て」と解釈しています。明治時代を経て「中今」は“現在とは過去と未…

厄年について

令和三年 厄年表 厄年の年齢は、人の一生の中でも、体力的、家庭環境的、あるいは対社会的にそれぞれ転機を迎える時期であり、災厄が起こりやすい時期として忌み慎まれています。 その年に当たっては、神様の御加護により災厄から身を護るため、神社に参詣を…

あけましておめでとうございます。

今年の顔にうっすら雪が... 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 最近はとても寒い日が続き、狛丑に雪がうっすら積もっていたり、玉串をさしているバケツの水が凍っていたりします。あまりにも寒すぎるので、毎朝布団から出…

みなさま、よいお年を!

2020年大晦日です!今年も大変お世話になりました。 参拝にいらっしゃる方、また御祈祷を受けられる方、夜はかなり冷え込みますのでみなさま暖かい服装でお越しください。 来年2021年の干支はうし【丑】!ということで新年より干支の土鈴を授与しております…

丑について

来年の干支である【丑】は、農耕や運搬の労働力として古くから人間の生活に欠かせない身近な存在です。そのよく働く姿が「誠実さ」を象徴し、縁起の良い動物として干支に加えられたと言われています。また「紐」という漢字には「丑」が使われており、「結ぶ…

御神札を新しくお祀りしましょう!

新しい年を迎えるにあたり、神棚をきれいに清掃して、新たに神社から受けた御神札を神棚にお祀りしましょう! 神社から受ける御神札には、伊勢神宮の御神札である神宮大麻、氏神様の御神札、台所にお祀りする竈神様の御神札などがあります。年の区切りである…

神宮大麻について

年末年始に神社から戴く御神札には、氏神様の御神札の他に伊勢神宮の御神札である神宮大麻があります。伊勢神宮は皇室の大御祖神(おおみおやがみ)である天照大御神をお祀りする神社です。我々が普段生活をしている近くの神社(氏神様)がその地域を守っている…

七五三について

すっかり秋になり、七五三詣の時期になりました! 七五三の起源は平安時代の公家の習慣まで遡ります。当時は幼児の生存率が低く、特定の年齢まで命を繋ぎとめてくださったことを神様・御先祖様へ感謝し、家族で祝う儀式として行われ、その後武家社会にも広が…

暑さも寒さも彼岸まで

本日9月22日は秋分の日です。 秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」のを法定の趣旨とします。秋分は二十四節気の一つで、秋分の日を境に昼間がだんだんと短くっていきます。また秋分の日前後の各三日間、計七日間を秋の彼岸といい、墓参…

十五夜について

猛暑の八月が過ぎ去り、秋を迎えようとしています。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。毎年この時期になると気になるのが月見関連の商品です。月見うどんや月見バーガーなどなど、卵が追加されているだけなのに、なぜあんなにも魅力的に見えるのでしょう…

本日は夏越大祓です。

本日6月30日は夏越大祓です。 大祓は日本人の伝統的な考え方に基づくもので、常に清らかな気持ちで生活にいそしむよう、自らの心身の穢れ、災厄の原因となる罪・過ちを祓い清めることを目的としています。多くの神社では6月と12月の晦日に大祓が執り行…

水無月の由来

六月!水無月です。全国の緊急事態宣言も解除され、新しい日常の中での生活が始まりました。しかしウイルスがなくなったわけではなく、完全なる日常を取り戻すにはまだまだ時間がかかるようです。これまでと同じように感染拡大の再発を防ぎながら、健康に楽…

五月になりました。

五月。皐月になりました。皆様、新型コロナウイルスの影響により不安な日々を過ごされてるかと思います。本来であればどこかへ出掛けたくなる時期ではありますが、今年は不要不急の外出を控え一日でも早く日常に戻るよう頑張っていきましょう。 5月3日は当…

来年は堂々と胸を張って花見をする!

2020年 令和初の桜 四月!卯月です!すっかり春の陽気となり、境内の桜も見ごろを迎えております。 コロナウイルスの影響による外出自粛の要請で花見をすることも難しくなりました。一日でも早くこの状況が収束するように不要不急の外出は控え、なるべく家で…

本日は春分の日です。

本日は春分の日です!春分の日は自然や生物をいつくしむ日として定められています。二十四節気の一つである「春分」は太陽が春分点を通過する日で、真東から出て真西に沈む、昼夜の長さがほぼ等しくなる日にあたります。 また宮中では春分の日と秋分の日に皇…

弥生の由来

暖かい春を迎えられますように 本日より弥生!三月です! 弥生の由来は古来から「木草弥生(いやお)い茂る月」つまり草木のいよいよ生い茂る月の意味で「きくさいやおいづき」がヤヨイとなった説が有力です。『枕草子』にも「やよひ三日はうらうらとのどかに…

本日は令和初の「天長祭」です!

令和の御代が長く続きますように 平成では12月23日が国民の休日であった「天皇誕生日」は令和2年より2月23日に日付が変更となりました。それに合わせ、天皇陛下の御誕生日をお祝いすると共に長寿並びに国民の平安をお祈りする「天長祭」も本日のご斎行となり…

2月17日は「祈年祭」です。

植えるでぇ、しかし! 明日2月17日は祈年祭です!祈年祭とは2月17日に宮中をはじめ全国の神社で行われる穀物の豊穣の祈り、また国家の安泰を祈願する祭りです。古来より日本の文化は、米作を中心とする農耕文化を基盤として成立しており、春に五穀豊穣…

本日は「建国記念の日」です。

バタバタと毎日過ごしているうちに一月の忙しさも過ぎ去り、あっという間に二月十一日となりました。全国の神職さんもようやくホッと一息つき、日常の社務に戻っているのではないでしょうか。 さて、本日は建国記念の日です。建国記念の日は「建国をしのび、…

2020年新年

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。新しい年が素晴らしい一年になりますよう皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2019年大晦日です!

2019年大晦日です!今年も大変お世話になりました。ようやく初詣の準備が終わり、ホッと一息ついたところです。 参拝にいらっしゃる方、また御祈祷を受けられる方、夜はかなり冷え込みますのでみなさま暖かい服装でお越しください。 来年の干支はねずみ【子…

火に囲むタイプの試練(来年の干支について)

うわーい、来年はオイラの年だーい。 12月もあっという間に22日です。さすがの師走です。今年の師走はそこまで早く過ぎ去らないのかな~。もしかしてゆっくりとした師走なのかな~と思っていたのですが、気づけばあっという間の師走でした。やっぱり師走…

令和元年師走です

12月を最後まで走り切れなかった今年の干支 師走!12月です!いよいよ今年も残り一ヵ月となりました。 師走の由来は、12月は一年の終わりで皆忙しく師匠といえども趨走する(すうそう=ちょこちょこ走る)ということから「師走」となったのが一般的と言…

大嘗祭について

本日11月14日夜から15日未明に大嘗祭が斎行されます。大嘗祭は天皇御一代に一度行われる祭祀で、数ある祭祀の中でも最高の重儀とされています。 毎年秋に天皇陛下は、その年の新穀を天照大御神をはじめ神々にお供えし感謝を捧げる「新嘗祭」を宮中で御…