瀧神社の社務日誌

神社や神話にまつわる話を中心に更新中!

鳥居について

 神社にお参りをするとき、まず目に入るのが鳥居です。鳥居は神社の神聖さを象徴する建造物といえます。神社の内と外を分ける境に立てられ、鳥居の内側は神様がお鎮まりになる御神域として尊ばれます。

  鳥居の起源ついては諸説あり、その一つとされているのが『古事記』の中にあります。天照大御神が天岩戸に隠れたとき、神々が天岩戸の前で「常世(とこよ)の長鳴き鳥(ニワトリの古称)」を鳴かせて岩戸を開き、大御神を引っ張り出そうとしました。このとき、鳥を止まらせるために止まり木を作りました。これが鳥居の始まりであり「鳥の止まり居るところ」というのがその語源といわれています。また鳥居を通って神域に入って行くということから「通り入る」という言葉が転訛したものともいわれています。

 鳥居を見ると神聖さを感じるのは日本人共通の感覚であると思います。