瀧神社の社務日誌

神社や神話にまつわる話を中心に更新中!

お賽銭について

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今はもうすっかり散ってしまいましたが、今年の桜です。

 お賽銭の起源には諸説あります。現在神社でのお参りの際は、お賽銭箱に金銭をお供えしますが、このように金銭をお供えるすることが一般的になったのは古いことではありません。

 もともと御神前には、収穫した農作物や海の幸や山の幸をお供えしていました。その中でも特に、お米を白紙で巻いて包んだ「おひねり」がお供えされました。私たちは祖先の時代から豊かな自然に育まれ暮らし、秋になるとお米の稔りに感謝して刈り入れたお米を神様にお供えしました。こうした信仰にもとづき、お米を「おひねり」としてお供えするようになったのです。しかし貨幣の普及と共にお米の代わりに金銭もお供えするようになりました。

 お米は天照大御神によって授けられた貴重なものであり、人々はその大御恵(おおみめぐみ)を受けて豊かな生活をできるように願いました。お米をお供えすることも、金銭をお供えすることも、どちらもこの感謝の気持ちに変わりはありません。

中今とは

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 神道には「中今」という考え方があります。

 「中今」は古くは『続日本紀(しょくにほんき)』の宣命に記され、後に本居宣長が「今をいふ也(中略)盛(さか)りなる真ん中の世とほめたる心ばへ有て」と解釈しています。明治時代を経て「中今」は“現在とは過去と未来を結ぶ中心点”を表す言葉となり、天地が窮まり無く永続であるという日本古来の時間観と重なり、「今を生きる心得」として用いられるようになりました。その心得とは、「今」とは過去と未来をつなぐ中心にあり、悠久なる歴史と自分自身との出会いである一刻一刻の「今」を力一杯に生きて、生活できうるかぎり価値あるものとし、未来を支えるための一端を担うことにあります。

 また、神道は祖先崇拝も基本の一つです。今のこの瞬間があるのは御祖先(みおや)のおかげであり、御祖先から受け継いだものを次の世代に引き継いでいくというものです。神道では、中今と祖先崇拝を重要としていることから、過去・現在・未来の永続性を大事にし、今さえ良ければいいという考え方ではなく、実りある未来へと繋ぐために一瞬の「今」を意識し懸命に過ごすことが求められています。

 過去・未来のことも思いながらも「今のこの瞬間を精一杯生きていく」ことが神道の神髄ともいえます。

厄年について

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令和三年 厄年表

 厄年の年齢は、人の一生の中でも、体力的、家庭環境的、あるいは対社会的にそれぞれ転機を迎える時期であり、災厄が起こりやすい時期として忌み慎まれています。

 その年に当たっては、神様の御加護により災厄から身を護るため、神社に参詣をして、災厄を祓う厄祓い(厄除け)の儀が行われます。厄年の年齢は「数え年」で数え、新年を迎えると共に新たに年齢を一つ重ねますので、この年齢が変わったときに厄祓えを行うことが多いようです。

 本来、厄年は長寿を祝う還暦(61歳)や古稀(70歳)などの年祝いと同じく、晴れの年齢として考えられていました。厄年を迎えることは、地域社会において一定の地位になることを意味し、宮座への加入や神輿担ぎなど神事に多くかかわるようになります。このため心身を清浄に保ち、言動を慎む物忌に服する必要があったようです。厄年の「厄」は神様にお仕えする神役の「役」であるといわれるのもこうした理由からきているようです。

 現在では、災難が多く生じる面が強調され、禁忌の感覚が強くなりましたが、七五三や成人式、年祝いなどとともに、人生における通過儀礼として、大切に考えられています。

あけましておめでとうございます。

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今年の顔にうっすら雪が...
 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
 最近はとても寒い日が続き、狛丑に雪がうっすら積もっていたり、玉串をさしているバケツの水が凍っていたりします。あまりにも寒すぎるので、毎朝布団から出られるか不安です。それでも人は朝、布団から飛び出さなければならない!
 新しい年が素晴らしい一年になりますよう皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

みなさま、よいお年を!

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2020年大晦日です!今年も大変お世話になりました。

参拝にいらっしゃる方、また御祈祷を受けられる方、夜はかなり冷え込みますのでみなさま暖かい服装でお越しください。

来年2021年の干支はうし【丑】!ということで新年より干支の土鈴を授与しております。土鈴は鈴を鳴らすことにより災いが自身に降りかかってこないようにという魔除けの意味合いと、干支のものを玄関等に飾ることにより幸運を招くという意味があります。

来年も大神様の御加護を頂きまして、皆様の2021年がより一層のご発展ありますようお祈り申し上げます。皆様、良いお年を!

丑について

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 来年の干支である【丑】は、農耕や運搬の労働力として古くから人間の生活に欠かせない身近な存在です。そのよく働く姿が「誠実さ」を象徴し、縁起の良い動物として干支に加えられたと言われています。また「紐」という漢字には「丑」が使われており、「結ぶ」や「つかむ」などの意味が込められているとも考えられています。

 神社でいえば、学問の神様である菅原道真を祀る天満宮には丑の像が置かれています。これは「菅原道真が丑年であった」「暗殺されそうになったとき飼い牛が助けてくれた」「菅原道真の遺体を運んでいるときに牛が座り込んで動かなくなったので、そこに埋葬した(そこが太宰府天満宮の場所)」など、菅原道真と丑にまつわる多くのいわれから丑を神様の使いとして祀っているようです。

 来年は丑に見習って、先を急がず一歩一歩着実に物事を進め、将来の成功に繋げていく年にしたいですね。

御神札を新しくお祀りしましょう!

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 新しい年を迎えるにあたり、神棚をきれいに清掃して、新たに神社から受けた御神札を神棚にお祀りしましょう!

 神社から受ける御神札には、伊勢神宮の御神札である神宮大麻氏神様の御神札、台所にお祀りする竈神様の御神札などがあります。年の区切りであるこの時期に神社から新しい御神札を受けることにより、大神様の恩頼(みたまのふゆ)を戴き、新しい年も家族が無事であるように祈念し、お祀りします。今までお祀りしていた古い御神札は、今年一年が無事に過ごせたことを感謝し、神社にお礼参りをして納めます。

 日本には古来より、親から子、子から孫へと脈々と続く生命の繋がりを尊び、これを発展的に未来へ受け継ぐという考え方があります。この考え方は、例えば伊勢神宮でも20年ごとに社殿を造り替え、大神様に新しいお社にお遷り戴く式年遷宮が行われておりますし、その他の神社でも社殿を新造することにより、さらなる御神威の発揚が図られてきました。

 私たちが毎年、神棚の御神札を新しくするのも、まさにこうした考え方によることです。