瀧神社の社務日誌

神社や神話にまつわる話を中心に更新中!

茶柱が立つと縁起が良い由縁

毎日暑い日が続きますね。
皆様、水分補給はこれでもかというほどこまめに取りましょう。
私はこまめを大量に取りすぎて昨夜お腹を下しました。でも熱中症になるよりかは! 

この時期に外出するときはペットボトルの水・お茶はかかせません。しかしペットボトルやティーバック(夏の麦茶最高!)の利用が増えるほど、その分減っているものがあると気づきました。なんだかなぞなぞみたいですが、皆様は分かりましたか?

ペットボトルの利用が増えると減るのは...お金...ではなく、茶柱の立つ確率ですね。茶柱が立つには湯呑にお茶の茎が入らなければなりません。茎が急須の網の目をかいくぐり、お湯よりもわずかに軽い状態でなければ茶柱は立ちません。
なかなかお目にかかれるものではないので吉兆とされるようになったのですね。

そのようにして茶柱が立つと縁起が良いと言われていますが、調べてみるとこの由縁には神話との深い関わり合いがありました。
古事記』の中で、出雲に赴いた大国主命が須世理毘売を娶り宮殿を建てる場面に「底津石根(そこついわね)に宮柱ふとしり、高天の原に氷椽(ひぎ)高しりて~」と記されています。大地に根を下ろした石の上に柱をしっかりと立て天高く屋根を作った場面です。このように柱を立てることは大変縁起のいいこととされており、そこから茶柱が立つのも吉兆のしるしとされるようになったと言われています。

なんだか暑い時期に熱いお茶の話をして申し訳なくなってきましたが、茶柱見たさにたまには湯呑でお茶を飲むのもいいかもしれませんね。