瀧神社の社務日誌

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丑について

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 来年の干支である【丑】は、農耕や運搬の労働力として古くから人間の生活に欠かせない身近な存在です。そのよく働く姿が「誠実さ」を象徴し、縁起の良い動物として干支に加えられたと言われています。また「紐」という漢字には「丑」が使われており、「結ぶ」や「つかむ」などの意味が込められているとも考えられています。

 神社でいえば、学問の神様である菅原道真を祀る天満宮には丑の像が置かれています。これは「菅原道真が丑年であった」「暗殺されそうになったとき飼い牛が助けてくれた」「菅原道真の遺体を運んでいるときに牛が座り込んで動かなくなったので、そこに埋葬した(そこが太宰府天満宮の場所)」など、菅原道真と丑にまつわる多くのいわれから丑を神様の使いとして祀っているようです。

 来年は丑に見習って、先を急がず一歩一歩着実に物事を進め、将来の成功に繋げていく年にしたいですね。